羽田美智子さんがトークショー 地元話や県の魅力披露 茨城県立歴史館
茨城県常総市出身の俳優、羽田美智子さんのスペシャルトークショーが15日、同県水戸市緑町の県立歴史館講堂で開かれた。同館敷地内にある旧水海道小学校本館を設計、建築したのが宮大工で棟梁(とうりょう)だった羽田さんの高祖父という縁で実現した。同館の小野寺俊館長との対談で、地元の思い出や茨城県の魅力、自身の活動内容などについて話し、県内外から参加した約200人を楽しませた。
旧水海道小学校本館は、1881年に建てられた擬洋風建築の木造校舎。設計、建築を担った羽田甚蔵さんは、常総市内の一言主神社や水海道天満宮の造営にも携わったとされる。
羽田さんは高祖父・甚蔵さんについて「弟子を30人くらい取っていて、(羽田さんの)実家に寝泊まりしていたと聞いた。(旧水海道小学校本館は)いろんな人に支えられていると感じる大好きな建物」と話し、子どもの頃に「羽田甚のみっちゃん」と呼ばれていたエピソードを紹介した。
茨城県の魅力については「野菜や肉、魚、湖、川と何もかもあって、県民はのどかで控えめ。人間性と物産が豊かな県」と力説した。
母親と2人で訪れた水戸市の40代主婦は「旧水海道小学校本館は何度も中に入ったことがあるが、羽田さんとの関係は知らなかった。周りの人に話したい」と満足げだった。旧水海道小学校本館は1958年に県指定文化財となり、71年に水海道市立水海道小から県立歴史館へ寄贈された。












