次の記事:横断中の3歳女児、はねられ死亡 容疑で乗用車運転の男逮捕 茨城・水戸【まとめ】 

かすみがうらのゴルフボール場外事故 練習場運営社が防止策 12月ネット新設 茨城

かすみがうら市役所千代田庁舎=同市上土田
かすみがうら市役所千代田庁舎=同市上土田


茨城県かすみがうら市新治のわかぐり運動公園で9月、隣接する民間ゴルフ練習場からゴルフボールが飛び込み、散歩中の男性の足に当たった事故を巡り、市は18日、同練習場の運営会社から飛来防止策が提出されたと明らかにした。同日の市議会全員協議会で説明した。ボールの軌道を遮るネットを新設することで、飛び出し防止を図るとしている。

防止策は13日に提出された。公園を所管する市教委生涯学習課によると、運営会社は回答文書で、同練習場内の打席からの距離50、60、70メートルの場所にカーテン型のネットを設け、場外に出る恐れのある打球を止める対策を示した。ネットは発注済みで、12月20日ごろまでに設置する予定。

わかぐり運動公園では9月24日、園内のグラウンドを散歩していた同県土浦市の男性(65)の左太ももに、地面で弾んだゴルフボールが当たり、男性は打撲のけがを負った。10月6日に男性からかすみがうら市に連絡があり発覚した。

市は当面の対策として10月29日以降、ゴルフ練習場に面した園内グラウンドの約半分と歩道の一部を封鎖している。同課は解除のタイミングについて「安全第一なので、飛来がなくなるのが前提」と慎重に見定める方針だ。

ゴルフボールが当たった男性は茨城新聞の取材に対し、「まだあざが残っている。もし頭に当たっていたら大変だった」と話した。同練習場の運営元に対しては「もっと早く対策していれば、当たることもなかった。ボールが飛び出さないようにネットを広げてほしい」と訴えた。

全国の練習場が加盟する全日本ゴルフ練習場連盟には、ボールの飛び出しに関する相談や苦情がたびたび寄せられている。相談窓口の担当者によると、高性能なクラブの使用やネットの高さ不足が主な要因とみられるという。同連盟は加盟する練習場に「ボール飛び出し事故防止」のポスターを配布するなど、安全管理の意識向上を呼びかけている。



最近の記事

茨城の求人情報

https://cpt.geniee.jp/hb/v1/207318/39/instbody.min.js"