ランクルやプラドなど高級SUV盗む 水戸の男女3人、5県で60件の犯行 被害2億5800万円 茨城・福島両県警
茨城県警水戸署と県警捜査3課、福島県警の合同捜査班は20日、茨城県水戸市、無職、被告の男(55)=窃盗罪などで公判中=ら男女3人が、茨城県や栃木県など5県でトヨタの高級車「ランドクルーザー」などを狙った自動車盗(未遂を含む)を60件を繰り返していたことを裏付けたと発表した。被害総額は約2億5800万円。
ほか2人はいずれも同市の自称建設業の男(44)と無職の女(47)で、すでに同罪などで有罪判決を受けている。
3人は2023年11月から25年4月ごろまでの間、水戸市やつくば市など茨城県内12市町村と栃木、福島、千葉、宮城各県で、住宅や月決め駐車場などに駐車中の高級SUVを狙って犯行に及んでいた。車種別ではランドクルーザープラド38台、ランドクルーザー6台のほか、レクサスLXやプリウスもあった。
犯行場所には車を解体保管する「ヤード」関係者からの情報をもとに訪れ、被告の男が実行役、男女2人が見張りや送迎役を担当。車の制御システムの配線に接続して解錠やエンジンを始動する装置「CANインベーダー」を使って盗み出していた。
盗んだ車は茨城県内の複数のヤードに持ち込んで売却していたといい、金は生活費や遊興費、覚醒剤の購入費などに充てていたとみられる。男らは犯行直後に公園などで盗難車のナンバーを付け替え、その後、別の場所に数日間放置してGPSなどの追跡装置がないかも確認していたという。











