新複合施設、先行開館 水戸・泉町 親子連れにぎわう 茨城
美術館を核とした新複合施設「テツ・アートプラザ」のカフェとホールが21日、茨城県水戸市泉町にオープンした。築100年以上とされる旧三菱UFJ銀行水戸支店(旧川崎銀行水戸支店)の外観を生かした新施設で、ホールは無料で開放される。街中のにぎわい創出などが期待されている。施設は関係者がテープカットを行った後、利用する多くの親子連れなどでにぎわった。
ホールは、1909年に水戸発祥の旧川崎銀行の支店として造られた建物を改修。カフェは新設した。美術館は来年2月に開館する予定。アパレル大手、アンドエスティHD会長の福田三千男さんが理事長を務める「哲文化創造公益財団法人」が管理する。
この日、オープンを祝う式典がホールで開かれ、福田さんや三菱UFJ銀行の関係者らが出席。テープカットで門出を祝った。大成女子高吹奏楽部の生徒らが華麗な演奏を披露し、会場を盛り上げた。
施設ではオープン前から人だかりができ、ベビーカーを押した母親や老夫婦らでにぎわった。同市の藤縄朋世さん(30)は次女の千智ちゃん(2)らと訪れ、「子どもと一緒に来るのにちょうどいい。軽食もあって、気軽に楽しめそう」と声を弾ませた。
福田さんは「幼稚園への子どもの送り迎えの間をゆっくりと過ごしたり、高校生らが学校終わりに立ち寄ったりできる場になってほしい。新しい文化が生まれていってほしい」と願った。











