HV盗難117件裏付け 被害総額8700万円 アパート駐車場狙う 茨城県警
茨城県警つくば、土浦、常総、取手の4署と県警捜査3課の合同捜査班などは21日、同県土浦市、無職、被告の男(66)=窃盗罪などで公判中=ら男女5人が茨城県など4県でトヨタのハイブリット車「プリウス」などを狙った自動車盗(未遂を含む)を117件繰り返し、茨城県つくば市内のヤードに売却していたことを裏付けたと発表した。被害総額は約8700万円に上る。
ほかの4人は27~54歳の日本人男女4人で、すでに同罪や覚醒剤取締法違反(所持、使用)の罪などで有罪判決を受けている。
県警捜査3課によると、被告の男ら5人は2019年7月から25年5月ごろまでの間、つくば市や土浦市など茨城県内15市町と千葉、栃木、埼玉の計4県で、人けのないアパートの駐車場を狙って犯行に及んでいた。深夜から未明にかけ、へらでドアをこじ開けて差し金で鍵を解除し、「イモビカッター」などを使用して盗み出していた。
盗んだ車は一時、コインパーキングや空き地に保管し、衛星利用測位システム(GPS)などが設置されていないか確認していた。被告の男が中心となり、実行役や見張り役などを決めていた。
車はつくば市内にある2カ所のヤードに持ち込んで売却していたといい、覚醒剤の購入や生活費、遊興費に充てていた。いずれのヤードも現在、営業停止命令を受けている。











