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久原、小平氏の精神継承 茨城・日立で発会式 3市1町交流促す 日立鉱山と日立製作所創業

発会式で紹介される久原房之助氏(左)と小平浪平氏の映像=日立市幸町
発会式で紹介される久原房之助氏(左)と小平浪平氏の映像=日立市幸町
3市1町の交流を進める会の発会式であいさつする原田実能会長=日立市幸町
3市1町の交流を進める会の発会式であいさつする原田実能会長=日立市幸町


日立鉱山の久原房之助(くはらふさのすけ)氏(1869~1965年)と日立製作所の小平浪平(おだいらなみへい)氏(1874~1951年)という2人の創業者にちなみ、ゆかりがある茨城県日立市など全国3市1町の交流を促す団体が、同市内の有志によって発足した。2人の創業の精神を受け継ぎながら、産業と文化、人の交流を広く進め、地域の活性化を図るのが狙いだ。

発足したのは「3市1町の交流を進める会日立」。交流の対象は日立市のほか、栃木県栃木市、山口県下松市、秋田県小坂町。

栃木市は小平氏の生誕の地。下松市は久原氏の父祖の地で、新幹線を造る日立製作所笠戸事業所がある。小坂町は両氏が出会った小坂鉱山があり、鉱山事務所など産業近代化遺産を保全している。日立市は2人が日本4大鉱山の一つに築き上げた日立鉱山(旧赤沢鉱山)や工場群が発展した。

3市1町の関係者は2018年ごろから、首長による互いの自治体への訪問や、ものづくり交流会を行ってきた。今回、民間主導で日立市の有志が関係者に呼びかけ、発足にこぎ着けた。先人の志を探求し、新たな時代に向けた「まちづくり」「ものづくり」「ひとづくり」を進める。具体的には3市1町の定期的な交流事業を行うほか、2人の偉業に関する映像制作に取り組む。今後、山口県萩市の追加も検討する。

同会の発会式が19日に開かれ、約30人が出席。代表世話人の原田実能(みのう)さん(66)が会長に選出された。原田会長は日立市と日立製作所が共創プロジェクトを進めていることに触れ、「この連携の在り方は2人の偉人が築いてきた共存共栄の精神につながる。各自治体のゆかりの絆を深める機会を持ち、地域の豊かさを再構築するための新たな一歩にできればいい」と期待を込めた。

同会の事務局は日立青年会議所に置き、関心がある人の入会を呼びかける。



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