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茨城空港、上海便運休へ 日中あつれき影響か 27日から

運休が決まった茨城空港定期便の中国・上海便=2023年8月4日、小美玉市与沢
運休が決まった茨城空港定期便の中国・上海便=2023年8月4日、小美玉市与沢


茨城県は25日、茨城空港(同県小美玉市)と中国・上海を結ぶ定期便が27日から来年3月28日まで運休すると発表した。県空港対策課によると、運航する中国の格安航空会社(LCC)・春秋航空は理由について「旅客需要の低迷のため」としているという。台湾有事を巡る高市早苗首相の国会答弁を受け、中国政府は日本への渡航自粛を呼びかけており、日中両政府のあつれきが影響した可能性がある。

中国政府の渡航自粛勧告を受け、中国国内にある航空各社は日中間の航空便数を減らしている。同課の担当者は「(中国政府の対応が)運休に影響したかはコメントできない」と述べるにとどめた。

大井川和彦知事は21日の定例会見で、日中両政府のあつれきによる上海便の状況を注視するとしつつ、「旅客数が減少しているという報告は受けていない」と述べていた。だが、県によると、25日に同社から運休する旨の連絡があったという。

上海便は2010年7月28日に連続チャーター便として運航を始め、12年6月に定期便になった。コロナ禍などで20年2月から2度運休したが、昨年12月から運航を再開していた。

運航は火、木、土曜の週3便で、上海を午前8時25分に出発して茨城に正午着。その後、茨城を午後1時に出て同3時35分に上海着。旅客機はA320型機で、全席エコノミーの約180席。県などによると、搭乗率は直近まで堅調に推移していて、中国からのインバウンド(訪日客)需要を支えていた。

同課の担当者は「突然の運休は残念。今後も(春秋航空側と)コミュニケーションを取りながら、運航再開に向けて働きかけを続ける」と述べた。

茨城空港では10月に台湾のLCC・タイガーエア台湾が運航する台北便が運休。今回の上海便運休によって、国際線は韓国のLCC・エアロKが運航する同国の仁川(インチョン)(ソウル)と清州(チョンジュ)の2路線となる。



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