小学校の学年通信でイラスト無断使用 稲敷市、作者に損害賠償23万円支払い和解 茨城【更新】
茨城県稲敷市立小学校1校の学年通信でイラストを無断使用する著作権侵害があり、市は作者に損害賠償金23万1000円を支払ったことが26日、分かった。市は作者と和解した。賠償金は市が加入する「全国町村会総合賠償補償保険」の保険金で全額支払った。市は10月21日付で和解と賠償額を定める専決処分し、12月2日開会の市議会定例会に専決処分の承認を求める議案を提案する。
市教育委員会によると、同校は2022年4月8日発行の学年通信の表紙に、葉の上に昆虫が乗ったイラスト1点を使用。保護者に配布し、学校ホームページ(HP)にも掲載した。
作者の代理人弁護士から今年9月、同校に損害賠償を求める文書が届き、著作権侵害が判明した。作者は利用規約でイラストの無断使用を禁じ、学校などが使用する際の料金を有料としている。同校は作者の許可を得ず、料金も支払っていなかった。
再発防止のため、市教委は市内の全小中学校に対し、HPで公開しているイラストの確認と対応を報告するよう求めた。












