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地域の高度人材育成に力 茨城大次期学長 佐川氏が所信会見

学長として取り組みたい重点テーマなどを説明する佐川泰弘理事・副学長=水戸市文京
学長として取り組みたい重点テーマなどを説明する佐川泰弘理事・副学長=水戸市文京


茨城大の次期学長に選出された佐川泰弘理事・副学長(60)が26日、茨城県水戸市文京2丁目の同大水戸キャンパスで記者会見し、「将来を見越して多方面にわたる改善、改革の先頭に立っていきたい」と所信を述べた。大学が直面する課題に触れながら、取り組む重点テーマについて説明。教育改革では「地方大学として地域で活躍する高度人材を育成すること」を筆頭の重要ミッションと位置付けた。

主な基本姿勢として、教員が存分に研究に取り組める環境づくり▽多様性の尊重▽視野を広げた戦略的な取り組み▽学内コミュニケーション強化-の4点を掲げた。

また、大学運営での重点テーマとして、地域の高度人材育成を前提に、国際化・実践性の面で魅力的な学位プログラムなどを提供する「教育改革」、社会実装や研究のブランド化などに取り組む「研究推進」、地域社会や国内外の大学などとの互いの利益や持続可能性を高める「ステークホルダーとの連携」、財政基盤を安定させる「財政・組織運営」の4点を挙げた。

佐川氏は茨城大について、教育や研究で「イバダイらしさ」を示せる芽や土台があるとし「潜在力がまだまだある」と指摘。一方、少子化や年々減少する国からの運営費交付金など、大学を取り巻く厳しい状況も紹介した。

教員が研究に一層取り組みやすい環境や、職員が誇りを持って働ける職場、子どもたちや保護者により興味を持ってもらえる大学を目指すことで、「10年後も前途と活気があるイバダイであり続けられる」と強調した。

佐川氏は18日、任期満了に伴う学長選考・監察会議で、次期学長に選ばれた。任期は2026年4月1日~30年3月31日まで。



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