J2水戸 エース渡辺、復帰へ 29日昇格懸け大分戦
J2水戸は26日、茨城県城里町小勝のアツマーレで一般非公開の全体練習を行った。勝てばJ1自動昇格が決まる29日の今季最終節大分戦に向け、選手たちは戦術練習などで共通理解を深めた。右膝負傷からの復帰を目指すエース渡辺も強度の高い練習で汗を流し、「残り1節、ギリギリで間に合った。ピッチに出たら全力でプレーしたい」と出場に意欲を示した。
9月の第20節いわき戦で負傷交代し、右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷と診断を受けた渡辺は約2カ月のリハビリを経て、先週の全体練習で完全合流。この日は切れのあるターンやトラップなどで順調な回復ぶりをアピールした。
前節長崎戦ではメンバー外の選手として唯一遠征に帯同し、現地で試合を見守った。「相手は守備の隙があったし、勝てる感じはした。それだけに失点がすごく悔やまれた」。今季最終盤にして初の連敗を喫するなど、J1昇格を目前に苦しい足踏みが続く。その中で、「どういう状況(での出場)かは分からないが、こぼれ球でも何でも気持ちで押し込むゴールで貢献したい」と今節に懸ける思いを口にした。
最終節は昨季まで4季在籍した古巣大分をホームに迎える。「運命的に感じるが、相手がどこであろうと勝つだけ」ときっぱり語る。今季リーグ日本人最多の13得点を挙げる水戸のエースが復活のゴールを狙っている。
最終節大分戦は29日、ケーズデンキスタジアム水戸で行われる。キックオフは午後2時。
■古巣と対戦「運命」
最終節大分戦で復帰を目指す渡辺の一問一答は次の通り。
-約2カ月間のリハビリ生活は。
大事な時期にけがして、チームに迷惑をかけたし、個人的にも悔しかった。最後は勝てば昇格。「終わりよければ全てよし」で昇格を決めたい。
-状態は。
動きはクリアしている。グラウンド内でのフィーリングはぶっつけ本番になると思う。
-相手は大分。
古巣ということもあり、運命的に感じる。相手がどこであろうと勝つだけ。今季の大分の戦いを見ると、ボールを持つ時間は長くなると思う。どう崩すかが問題だ。1点取れば勝率はぐんと上がるので、先制点が大事。
-離脱中も自動昇格圏内を保ち、最終節に持ち込んだ仲間に対しては。
リハビリのモチベーションを上げてもらった。全員がサボらず、やるべきことをやっていた。特筆して誰かが活躍するチームではないし、楽な試合も一つもなかった。アウェーでも手堅く勝ってきた。最終節に自分が出られる機会をつくってくれたことに感謝している。
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