大子町、緊急銃猟へ補正予算案 クマ対策 備品やマニュアル 茨城
全国でクマによる人身被害が相次ぐ中、茨城県大子町は市街地などに出没したクマが人的被害の恐れのある場合に首長判断で駆除できる「緊急銃猟」の体制づくりに向け、備品購入費などを盛り込んだ2025年度一般会計補正予算案を12月3日開会の町議会定例会に提出する。
同町では6月2日、同県常陸太田市との境付近でツキノワグマ1頭が目撃された。同月以降、クマの目撃情報は寄せられていないが、センサーカメラを増やして監視を強化したり、「緊急銃猟」発令時に対応する地元猟友会と調整したりするなどして、万が一の事態に備えた体制づくりを急いでいる。
補正予算案では、ハンターの安全確保のためヘルメットや盾などを購入する費用を盛り込む。国の補助事業を活用する。
県内自治体でクマの「緊急銃猟」体制づくりに向けた予算案が組まれるのは初めてとみられる。












