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水戸、J1昇格 J2参入26年、初優勝 最終節 ホームで非願成就 大分に2-0完勝【まとめ】

J2優勝のシャーレを掲げるJ2水戸の選手たち=29日午後4時10分、ケーズデンキスタジアム水戸
J2優勝のシャーレを掲げるJ2水戸の選手たち=29日午後4時10分、ケーズデンキスタジアム水戸
水戸―大分 後半、多田(右から2人目)のゴールで先制し、喜び合う水戸の選手たち=ケーズデンキスタジアム水戸
水戸―大分 後半、多田(右から2人目)のゴールで先制し、喜び合う水戸の選手たち=ケーズデンキスタジアム水戸
水戸―大分 後半30分、チーム2点目を決める水戸・山本(左から2人目)=ケーズデンキスタジアム水戸
水戸―大分 後半30分、チーム2点目を決める水戸・山本(左から2人目)=ケーズデンキスタジアム水戸
水戸-大分 後半42分、相手の攻撃を阻む水戸・渡辺(左)=ケーズデンキスタジアム水戸
水戸-大分 後半42分、相手の攻撃を阻む水戸・渡辺(左)=ケーズデンキスタジアム水戸


サッカーJ2の水戸ホーリーホックは29日、茨城県水戸市のケーズデンキスタジアム水戸で、大分との今季最終戦に2-0で快勝し、勝ち点を70に伸ばし、逆転優勝でクラブ創設31年目にして初のJ1昇格を決めた。2000年のJ2参入から昇降格がなく、26年目での初昇格は昨季の岡山の16年を上回り、史上最長となった。

水戸は前半、主導権を握りながらスコアレスで折り返した。先制点は後半1分、右サイド深くまで侵入した斎藤の浮き球クロスを多田が頭でたたき込んだ。同30分には、山本が中央から右足ミドルを突き刺し、追加点を奪った。ホーム戦では過去最多の1万743人の観衆を沸かせた。

水戸の今季最終成績は20勝10分け8敗、勝ち点70。前節終了時点で勝ち点69の首位長崎が同日、引き分けたため、勝ち点で並んだものの、得失点差で上回り、逆転での優勝とJ1昇格が決まった。長崎は2位が確定しJ1復帰となった。

水戸はクラブOBの森直樹監督(48)が指揮を執る今季、堅守速攻を武器に勝ち点を積み重ねた。黒星発進で序盤は15位まで低迷したが、第9節札幌戦の勝利を皮切りに、クラブ記録の8連勝を含む15試合連続無敗の快進撃を見せ、一気に首位に立った。以降は約4カ月間、首位を守り、第35節甲府戦で初のJ1昇格プレーオフ(PO)圏内となる6位以上を確定させた。6月の第19節鳥栖戦から最終節まで2位以上のJ1自動昇格圏を譲らず、悲願を達成した。

クラブはJリーグ開幕2年目の1994年、「FC水戸」として発足。茨城県社会人リーグを勝ち上がり、97年に旧JFLに昇格。99年には現行のJFLで3位となり、J2参入を決めた。残留争いに耐え抜きながら昇降格を一度も経験せず、今季はJ2最長の26年目となった。昨季までの最高成績は2003年と19年の7位だった。

森監督は試合後、「ホームで優勝、昇格を決められて良かった。全員のパワーが合わさった。来年はJ1で旋風を起こしたい」と語った。

優勝報告会は30日午後2時から、水戸市三の丸の市立第二中学校グラウンドで同3時まで予定されている。

▽Ksスタ(観衆10,743人)
水戸 20勝8敗10分け(70) 2-0 大分 8勝16敗14分け(38)
0-0
2-0

▽得点経過 水 分
後1分
【水】 1-0 多田
後30分
【水】 2-0 山本

■市民クラブの「奇跡」

ついにJ1への切符をつかんだ。2000年のJ2参入から26年。昇降格を一度も経験せず、経営難や水害、東日本大震災、新型コロナウイルス禍など、これまで何度もクラブ存続の危機にさらされてきた。Jリーグの〝お荷物〟扱いされた時期もある地方の市民クラブにとって、まさに奇跡と言える躍進だろう。

2000年代はシーズン終盤に差しかかると、新聞に「来季存続決定」との見出しが立った。若手中心の選手構成に、練習補償金さえ払えないこともしばしば。11年には約4千万円の債務超過となり、本格的な危機に陥った。

水戸は大規模なスポンサーや母体企業を持たない地方の「市民クラブ」。苦境に立たされる中で、沼田邦郎前社長らがスポンサーシップの拡大や運営改革に努め、地道に経営を軌道に乗せてきた。東日本大震災の発生も市民とクラブが一体感を持つ契機となった。

19年にはJ1昇格プレーオフ目前の、過去最高成績に並ぶ7位に入った。以来、クラブ売上高は毎年最高を更新し、右肩上がりの成長を続けている。それでも、昨年度のJ2クラブの年間平均売上高が約20億円だったのに対し、水戸はわずか約12億2千万円。約6億7千万円の経営規模で05年にJ1昇格を決め、「奇跡」と呼ばれた甲府でさえ、当時のJ2平均売上高が8億8千万円だったことを踏まえれば、今季の水戸の躍進ぶりは際立つ。

外国籍選手が1人もいないクラブのJ1昇格も初めて。クラブ関係者は「奇跡が起こることの証明になった」と胸を張る。水戸の昇格は地方の市民クラブにとって希望の光となるはずだ。

■クラブの沿革 水戸ホーリーホック

1994年、FC水戸として茨城県サッカー協会に登録。97年、プリマハムFC土浦と合併し、FC水戸ホーリーホックを設立。99年、JFLで総合3位に入り、翌年にJ2参入。ホーリーホックは英語で葵を意味し、徳川御三家・水戸藩の家紋から引用。J2通算341勝292分け470敗。ホームタウンは茨城県水戸市、日立市、ひたちなか市、笠間市、那珂市、小美玉市、常陸太田市、北茨城市、常陸大宮市、高萩市、茨城町、城里町、大洗町、大子町、東海村。本拠地はケーズデンキスタジアム水戸。小島耕社長。




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