水戸、J1初昇格 葵の団結、扉開く 熱い声援、選手鼓舞 茨城
青く染まったスタジアムが歓喜に揺れた。J2水戸ホーリーホックは29日、茨城県水戸市小吹町のケーズデンキスタジアム水戸で行われた今季リーグ最終戦で大分を下し、悲願のJ1初昇格とJ2初優勝を決めた。サポーターは葵(あおい)のエンブレムを掲げ、一致団結して選手たちを鼓舞。国内最高峰リーグへの扉をJ2参入26年目でついに開き、感動と喜びを分かち合った。
試合終了のホイッスルに、スタジアムが沸いた。クラブカラーの青色のユニホームに身を包んだサポーターたちは、涙を流したり、抱き合ったりして喜んだ。「今日の日のうれしさは生涯忘れない」。昨年から水戸サポーターの応援団長を務める飯田達也さん(29)の目にも涙が浮かんだ。
11月に入り、昇格まであと一歩が遠く苦しんだ水戸。J1昇格とJ2優勝が懸かった最終戦で、サポーターの熱い声援に応えるように選手も躍動した。
後半の立ち上がり、MF斎藤俊輔のクロスにFW多田圭佑=同県日立市出身=が頭で合わせ先制すると、サポーターは総立ち。スタジアムには地鳴りのような歓声が湧いた。MF山本隼大の2試合連続ゴールで試合を決めると、サポーターはエンブレムが入ったタオルを掲げ、高々と拳を突き上げた。
他会場の結果でJ2優勝も決まり、選手たちが優勝のシャーレを掲げると、スタジアムは割れんばかりの拍手に包まれた。
「夢がかなった。涙が止まらない」。20年来のファンという同県北茨城市の中島智広さん(43)はJ1昇格に感激。一緒に応援した長男、葵斗(あおと)さん(10)が10年前、水戸が北海道に勝って残留を決めた日に生まれており、名前に「葵」の文字を入れた。葵斗さんは「将来は水戸に入って、山本選手のようなゴールを決めたい。海外で活躍する選手になりたい」と目を輝かせた。
水戸好きが高じて、福岡県から水戸市へ昨年移住した井上英俊さん(51)は「移住して良かった。選手に幸せな時間をありがとうと伝えたい」と願った。
茨城県ひたちなか市の高校1年、庄司悠真さん(16)はホーム戦「皆勤賞」。物心ついた時から父や姉と観戦し、声をからしてきた。昇格が決まった瞬間は「号泣して立ち上がれなかった。三度目の正直がかなって本当に良かった。選手たちにはJ1でも楽しんでプレーしてほしい」と喜びをかみしめた。
水戸市と同県城里町、同県笠間市のパブリックビューイング(PV)にも大勢のファンが駆け付け、喜びを分かち合った。
水戸市のPV会場を訪れた同県神栖市の高校1年の杉浦うたほさん(15)は「物心ついた時からファン。今日は本当にうれしすぎる」とはじけるような笑顔を見せた。












