水戸、初優勝・J1昇格 愛するクラブ、栄冠導く 就任2年目・森直樹監督 意識改革、大胆な采配
J2水戸は29日、茨城県水戸市小吹町のケーズデンキスタジアム水戸で行われた今季リーグ最終戦で大分を下し、悲願のJ1初昇格とJ2初優勝を決めた。
就任2年目の森直樹監督が、愛するクラブを悲願へと導いた。「31年間の歴史が脳裏に流れた。自分たちが目指してきたものを勝ち取れた」と感慨深げに語る。
埼玉県出身の48歳。しなやかで対人能力の高いDFとして2000年にJ1C大阪でプロデビューし、03年に水戸を新天地とした。後に日本代表として活躍するDF田中マルクス闘莉王とともにセンターバック(CB)を形成。当時の前田秀樹監督の元で「水戸ナチオ」と呼ばれた守備的サッカーで核となった。
水戸で05年に現役引退を決断。その後は下部組織で指導経験を積み、11年からトップチームの首脳陣に加わった。過去に柱谷哲二氏や長谷部茂利氏(現J1川崎監督)、秋葉忠宏氏(現J1清水監督)ら名だたる監督の下で戦術や指導者としての振る舞いを学んだ。「最近は秋葉さんが使うような熱い言葉を使い、長谷部さんのマネジメント、西ケ谷(隆之)さんの分析など、各監督の長所を混ぜて自分がある」
昨季途中の監督就任後、すぐにチームの意識改革に着手した。「成長」が先行していたテーマを「結果」に変え、「やりきる、走り切る、勝ちきる」の風土を醸成した。今季は大卒ルーキーの板倉を開幕からCBの主力に据えたり、加入直後の選手を先発起用したりするなど、大胆な采配も見事に的中させてきた。
選手時代から22年、愛情を注いできたクラブを飛躍させた。「祝福の声を聞いて初めて実感が湧く。もしかしたら夜、一人で泣いてしまうかも」と胸をなで下ろした。
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