一年の汚れ落とす 鹿島神宮で「すす払い」 茨城
師走に入った1日、茨城県鹿嶋市宮中の鹿島神宮(東俊二郎宮司)で、毎年恒例の「すす払い」神事が行われた。新年に向けて、一年の汚れや穢(けが)れを落とした。
同神宮によると、新年を迎えるに当たり、社殿のすすを払う神事として古くから行われてきた。かつては「御煤(おすす)おろし」と呼ばれた。
神事では、おはらいを受けた神職と巫女(みこ)計4人が奉仕した。山鳥の羽根や紅をさした奉書を付け、麻を左右に垂らした「オスス竹」(長さ約4メートル)などを左右に揺らし、すすやほこりをなでるように本宮拝殿をはらった。
禰宜(ねぎ)の橋本大さん(54)は「来年の御船祭(みふねまつり)に向けた準備が本格的に始まった。御船祭では、鹿島神宮の祭神・武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)様の御力(みちから)を間近で受けていただき、皆さまが健やかに過ごせる一年になってほしい」と願った。












