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筑波山「ガマランド」再生 27年、新たな観光拠点へ 和食レストランの坂東太郎が運営 茨城・石岡

筑波山のロープウエー駅に隣接する「ガマランド」跡=石岡市小幡
筑波山のロープウエー駅に隣接する「ガマランド」跡=石岡市小幡


営業停止していた筑波山中腹にある茨城県石岡市小幡の通称「ガマランド」が2027年、新たな観光拠点に生まれ変わる。北関東を中心に和食レストランを展開する坂東太郎(同県古河市)が運営に乗り出し、昭和レトロな雰囲気を生かした旧施設の設備や地域の名物料理の提供などで、若者や家族連れの誘客を狙う。

施設の元の名称は「筑波ニュー三井谷」。筑波山ロープウエーつつじケ丘駅の駐車場入り口にあるドライブイン兼遊園地で、巨大なガマガエルのオブジェや、手作り感あふれる洞窟探検アトラクションで長年親しまれてきた。営業停止後も老朽化した施設が哀愁感の漂う「B級スポット」として一部の注目を集めていた。

石岡市は2日に開会した市議会12月定例会で提案する一般会計補正予算案に、施設の再生事業支援として国の地域経済循環創造事業交付金を活用した観光対策経費523万円を計上した。

市によると、新しい施設はガマの油売り口上で有名な筑波山観光のシンボル「ガマガエル」をテーマにした体験型コンテンツがメインで、既存の建物を改修し、宿泊・飲食・体験機能を備える見込み。

谷島洋司市長は「廃虚のようなガマランドだが、実は黒字経営を続けてきた底力のある施設だった。坂東太郎のノウハウとおもてなしの心を注入することで、化学反応を起こしたい」と期待する。

運営主体の坂東太郎によると、コロナ禍で経営が厳しくなった前の所有者から地域活性化のために土地・建物を取得したという。交流サイト(SNS)映えを意識する若年層を取り込もうと、既存の設備、看板などのレトロ感や独特な「怪しさ」を一部残す方針。同社の担当者は「まだ計画段階だが、古いものと新しいもののバランスを取りながら、サウナやキャンプ、飲食、物販を楽しめる施設にしたい」と語る。

筑波山観光は同県つくば市側が注目されがちだが、石岡市側もフルーツラインやフラワーパークなど観光資源は豊富だ。市は施設を起爆剤に新たな観光モデルの構築を狙い、設計・改修工事を経て2年後のオープンを目指す。



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