J1鹿島元社長 井畑滋さん死去 73歳
サッカー・J1鹿島アントラーズFCで2010年から7年間社長を務めた井畑滋(いばたしげる)さんが1日、死去した。2日、同クラブが発表した。73歳。和歌山県出身。葬儀は3日午前11時半から、兵庫県神戸市の東灘南典礼会館で執り行う。喪主は妻みどりさん。
同クラブの前身、住友金属蹴球団で1975年から7年間選手としてプレーし、引退後は社業に専念。2008年1月に総務部長として古巣に戻り、取締役を経て10年7月に5代目の社長に就任した。
社長在任中は強化面、事業面ともに「常に進化し続ける」という信念の下で奔走。特に11年の東日本大震災の際は、スタジアムの復旧や選手のモチベーション維持、業績への影響など多くの問題解決に尽力した。ホームタウン活動も活発に行い、地元を背負う存在としてのクラブの価値を高めた。
当時、事業部長として井畑さんとともにクラブを支えた鈴木秀樹副社長は「すごく勉強熱心で、勝利に対して貪欲な方だった。お酒が好きだったので、鹿島の勝利をさかなにして一緒に飲んだことを思い出す」と回顧し、「本当に感謝しかない」としのんだ。
井畑さんの死去を受け、同クラブは「在任中はクラブの発展のために多大なるご尽力をいただいた。謹んで哀悼の意を表する」とコメント。6日にメルカリスタジアムで行われるリーグ最終戦の横浜F・マリノス戦は、鹿島の選手とスタッフが喪章を着用する。












