「第九」合唱の練習に熱 「歌う楽しさ伝えたい」 14日、神栖市民音楽祭 茨城
茨城県神栖市の市民が「第九」を高らかに歌う年末恒例の「神栖市民音楽祭」(市と市教委主催)が14日午後2時から、同市溝口の市文化センター大ホールで開かれる。今年は約60人が8月から毎週練習に励んできた。指揮者の牧野真弓さんは「歌うことの楽しさを観客の皆さんに伝えたい。ぜひ会場に足を運んでほしい」と呼びかける。
同音楽祭は2008年、音楽文化の浸透や街のにぎわい創出につなげようと、市職員と住民らがスタート。毎年必ずベートーベンの「交響曲第九番第四楽章」を合唱しており、今回で16回目を迎える。
合唱団は毎年夏に結成。同県鹿行地域のほか、千葉県からも参加がある。年代は中学生から80代までと幅広く、毎年加わっている人も多いという。
11月30日に行われた練習は本番を控え、熱が入っていた。約25分に及ぶ第四楽章を少しずつ区切りながら、声量のバランスやテンポ、曲調に合った声の出し方などを丁寧に確認。ドイツ語の歌詞全てを暗記している気合十分の人もいた。第九と共に披露する、オペラ「椿姫」の「乾杯の歌」と、「神栖市の歌」にも磨きをかけた。
初開催時から指導している牧野さんは「毎年参加している人が多く、一人一人の声量が上がってきている」と手応えを語る。本番当日はプロのオペラ歌手4人と音大生8人も参加し、さらに華やかさを加えるという。
合唱に先立ち、市民団体によるマンドリン演奏や市内中学生によるアンサンブル演奏も予定している。
午後1時半開場。入場料は大人1000円、高校生以下500円。全席自由。未就学児は入場不可。チケットは同センター窓口で購入できる。同センター(電)0299(90)5511。












