トラックの製造工程体験 古河四小5年生 日野自が出前授業 省力化の工夫触れる 茨城
トラック製造大手の日野自動車古河工場(茨城県古河市名崎、芹沢厚史工場長)は3日、トラックの仕組みや作り方が分かる出前授業を市立古河四小(同市中田、浅野光省校長)で開いた。5年生59人が工場の製造工程を体験するとともに、クイズなどを通じて持続可能な開発目標(SDGs)との関係について学んだ。
同校の体育館にトラックの内装や外装に使われる樹脂の成形過程や、工場で用いられているさまざまな「からくり」、ディーゼルエンジンの燃焼の仕組みなど五つの体験コーナーが設置された。
このうち、樹脂の成形過程が学べるコーナーでは、樹脂の粒を溶かした色付きの液体を小さな型に流し込んで「HINO」のロゴ入りキーホルダーを作ったり、樹脂でできた内装材や外装材を手に取って軽さや手触りを体験したりした。
工場のからくりが体験できるコーナーには、重い物を楽に持ち上げられる滑車や、重力を使って荷物を移動させるコンベヤーなどのモデル装置を用意。児童は、省エネや省力化につながるこうした工夫に触れた。
中川龍聖さん(11)は「エンジンの仕組みが分かって面白かった」、生田志守葉さん(11)は「キーホルダーが作れて楽しかった。トラックの運転席に乗ったのも初めて」と話した。
芹沢工場長は「授業の内容は、毎回トライ&エラーを繰り返してグレードアップを図っている。子どもたちにものづくりの楽しさを感じてほしい」と語った。
出前授業は、同市の本年度の「SDGs未来都市推進事業」の支援対象に採択された。同社は今年10月から来年1月にかけて、同校を含む市内6校のほか同県八千代町の3校で実施する。











