次の記事:横断中の3歳女児、はねられ死亡 容疑で乗用車運転の男逮捕 茨城・水戸【まとめ】 

採用のAI使用議論 IT未来高 楽天と連携、特別講義 茨城・笠間

人工知能(AI)を活用することの利点やリスクなどを発表した県立IT未来高の生徒ら=笠間市大田町
人工知能(AI)を活用することの利点やリスクなどを発表した県立IT未来高の生徒ら=笠間市大田町


茨城県笠間市の県立IT未来高で4日、10月から導入された高度AIカリキュラムの一環で、楽天グループ(東京)と連携した特別講義が開かれた。生徒らは企業の採用活動での人工知能(AI)活用に関して、企業側と応募者側の双方の視点に立ち、利用する際の利点やリスクなどを考えるワークショップに臨んだ。

IT科2、3年生約30人が参加した講義では、同社の担当者がAI活用の実例について説明。ある企業が選考時に、これまでの採用者の履歴書データを学習させたAIを使って応募者の点数化を試みた際、これまで男性の採用者が多かったために、女子大など「女性」に関連するものが確認されると点数が低く示された事例などを紹介した。

ワークショップでは、生徒らが企業者側の視点で意見をまとめるグループと応募者側の立場で声を集約するグループに分かれ、「採用活動にAIを使うのは良いことか?」をテーマに議論を交わした。

企業側のグループでは、応募者の多い企業が業務効率化のために活用するのを認める意見があった一方、面接で人による評価も必要といった声もあった。応募者側のグループでは、採用担当者の私情に左右されないとする意見もあった一方、データ依存による評価を不安視する声もあった。

参加した生徒の一人は「人間がやるべきこととAIに任せられる部分の区別を改めて考えさせられた」と感想を話した。



最近の記事

茨城の求人情報

https://cpt.geniee.jp/hb/v1/207318/39/instbody.min.js"