J2水戸優勝セール盛況 喜び共有、地域経済活性 ロゴ無償、申請相次ぐ 茨城
サッカーJ2で初優勝を飾り、J1昇格を決めた水戸ホーリーホックの快挙を祝い、茨城県内各地でセールが行われている。県民と「喜びを分かち合いたい」と、トップパートナーを務める家電量販店ケーズデンキも6日から、県内店舗で実施することを決めた。「優勝」「昇格」をあしらったセール用ロゴを無償提供するクラブには問い合わせが相次ぐなど、水戸の活躍が地域を盛り上げている。
「優勝を信じ、2カ月前から企画を準備していた」と語るのは、自動車販売業イソザキ(同県ひたちなか市)の磯崎拓紀社長。水戸の語呂合わせで「310円企画」を15日まで実施している。
本社など各店舗で新車購入者にカーナビを310円で限定10台販売。さらに車検、オイル交換(1リットル当たり)、スタッドレスタイヤ履き替えも同額で、それぞれ今季の水戸の勝ち点と同じ「70」人限定とした。
磯崎社長は「水戸はわれわれのような地方企業と重なる部分があり、一緒に成長してきた。感慨深い」と声を弾ませた。
バンビ鞄工房(同県水戸市)は最終節の試合終了直後に2割引きのセールを開始。水戸、つくばの両店で、訪れた客から好評を得ているという。
常務取締役でクラブ前社長の沼田邦郎さんはもうけは度外視しているとし、「Jリーグを利用した地域の輪が大きくなってきてうれしい」。
J2参入翌年の2001年からトップパートナーを務めるケーズデンキは「(J1昇格は)長きにわたり追いかけてきた夢。皆さまとともに喜びを分かち合いたい」とし、6日から県内全店舗でのセールを企画している。
水戸本店など大型店では大特価商品を用意するほか、来場者記念品、購入記念品としてそれぞれオリジナルグッズをプレゼントするという。
いばらきコープ生活協同組合は14日、県内全店で一部商品を除き5%引きとする。同組合の執行役員、松尾掌さんは「組合員をはじめ、県民の方と喜びを分かち合えるセールにしたい」と意気込みを示した。
クラブは現在、事業者がセール企画を実施できるようホームページ(HP)で案内している。申請すれば「水戸ホーリーホックJ2優勝記念セール」といった名称やロゴなどの販促ツールを広告に使用できる。
HPのフォームからの申し込みは4日時点で、55件に上る。担当者は「街の活性化につながってほしい。セールを通じて、クラブが市民からもっと関心を持ってもらえればありがたい」と期待を寄せた。











