茨城・神栖市長選、異議を棄却 市選管
得票同数となりくじ引きで新人、木内敏之氏(64)が初当選した茨城県神栖市長選で、落選した石田進氏(67)の陣営が木内氏の当選無効を求めた異議申し出2件について、市選挙管理委員会は5日、「開票事務は公正かつ適正だった」として、いずれも棄却した。石田氏は近く県選管に審査を申し立てる方針。
石田氏陣営は無効票の中に有効票があったとして全票の再審査を求め、11月10日に異議を申し出た。同数となった時点で市選管が再審査を行わなかったことや、両陣営への連絡をせずに選挙長自らくじを引いたことなども不適切と主張。同様の内容で19日にも異議を申し出た。
市選管は同26日、無効票219票を含む全3万3667票を再点検したが、2人の得票数は変わらなかった。結果を受け、市選管は「当選を無効とする理由はない」とし、くじ引きに関する手続きについても「違法性は認められない」と結論付けた。
棄却を受け、石田氏は「票の有効、無効の判断に疑問を持っている支援者が多数いるため、豊富な経験と知見のある県選挙管理委員会に審査をお願いしたい」とするコメントを出した。
同市長選には現職だった石田氏と新人の木内氏の2人が立候補。同9日に投開票され、得票同数となったため、公選法の規定に基づくくじ引きが行われた結果、木内氏が当選した。












