鹿島J1制覇 9季ぶり9度目 歴代最多 鬼木監督「感無量」
サッカーJ1鹿島アントラーズは6日、茨城県鹿嶋市のメルカリスタジアムで、横浜F・マリノスとの今季最終戦に2-1で勝利し、勝ち点を76まで伸ばして2016年以来9季ぶり、歴代最多となる9度目のリーグ制覇を果たした。今季通算成績は23勝7分け8敗。J2では同じく県内に拠点を置く水戸ホーリーホックが初優勝しており、Jリーグ1部と2部を県勢2クラブが制覇するダブル載冠となった。
鹿島は前半から攻守で圧倒した。ボールを保持しながらチャンスを生み出し、同20分、MF荒木遼太郎(23)の折り返しをFWレオセアラ(30)が右足ボレーで合わせ、先制に成功した。
1点リードで迎えた後半も主導権を渡さず、速いパス回しでゲームを支配。反撃の糸口すら与えないまま迎えた同12分、DF濃野公人(23)のパスを受けたMF松村優太(24)が右サイドから折り返し、再びレオセアラが頭で合わせて突き放した。終盤に1点を返されたものの、堅い守備は乱れることなく、そのまま終了の笛を聞いて歓喜の瞬間を迎えた。
鬼木達監督(51)を新指揮官に招へいして迎えた今季、伝統の勝負強さが際立った。プレッシャーをかけ続け、相手を自陣に押し込む攻撃的なスタイルを確立。その精度を高めながら、「勝ちながら成長」(鬼木監督)を合言葉に、安定した戦いを見せた。3連敗を2度喫するなど苦しい時期があったものの、順当に勝ち星を重ねて首位を堅持。終盤は15試合負けなしの快進撃でシーズンを締めくくった。
鬼木監督は試合後、「本当に言うことはない。感無量の気持ち」と喜びを語った。
▽メルスタ(観衆37,079人)
鹿島 23勝8敗7分け(76) 2-1 横浜M 12勝19敗7分け(43)
1-0
1-1
▽得点経過 鹿 M
前20分
【鹿】 1-0 レオセ
後12分
【鹿】 2-0 レオセ
後46分
【M】 2-1 天野
■クラブ沿革 鹿島アントラーズ
1947年に創設された住友金属工業蹴球団が前身。Jリーグ加盟時の91年に鹿島アントラーズFCを設立し、現クラブ名に改称。Jリーグ、Jリーグカップ、天皇杯の国内主要タイトルは計20度優勝。2007~09年には前人未到のリーグ3連覇を達成した。18年はクラブ史上初となるアジア・チャンピオンズリーグを制し、20冠目を獲得。25年、9季ぶりのJ1優勝で21冠となった。本拠地は鹿嶋市神向寺のメルカリスタジアム。












