鹿島、続く勝利の熱気 9季ぶりJ1制覇 サポーターがグッズ購入、神宮参拝 茨城・鹿嶋
サッカーJ1鹿島アントラーズが9季ぶり9度目となる王座を奪還し一夜明けた7日も、地元の茨城県鹿嶋市内では祝賀ムードが続いた。同市粟生のクラブハウスに優勝記念グッズを求めるサポーターが詰めかけたほか、同市宮中の鹿島神宮には必勝祈願成就のお礼参りに多くの参拝客が訪れるなど、勝利の熱気が「サッカーのまち」を満たした。
鹿島のクラブハウスには、国内タイトル奪還の余韻に浸る大勢のサポーターが訪れた。施設内のグッズ店に並ぶ優勝記念グッズを手にした同市平井、高校3年、鈴木優花さん(18)は「選手が着用していた記念Tシャツを買った」と満面の笑みを見せた。
前日はメルカリスタジアムで試合を観戦したといい、「久しぶりの優勝で言葉にならないくらいうれしかった。推しの荒木遼太郎選手の活躍も見られて感無量」と喜びを語った。
千葉県横芝光町から約1時間半かけて訪れたという施設職員の浜田光さん(60)は「選手たちの活躍にしびれ、居ても立ってもいられなかった」と、並んだグッズに目を輝かせた。茨城県神栖市太田、地方公務員、平山智弘さん(51)も「目当ての商品が売り切れだったので、オンラインで購入したい」と語った。
鹿島神宮周辺では、七五三のため盛装した家族連れに交じり、サポーターが優勝の「お礼参り」に訪れる姿が見られた。前日の試合について、口々に「感極まり涙した」と振り返り、充実した表情でさらなる活躍に期待を込めた。
ゴール裏で声を枯らしたという同県八千代町野爪、会社員、大久保貴志さん(49)は、「ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)でも優勝を目指してほしい」と期待した。
Jリーグ開幕の1993年から応援しているという東京都東大和市、会社員、竹下泉生さん(45)は「1年間戦って得たタイトルを絶対に見たかった」と述べ、初めてスタジアムでリーグ優勝の瞬間に立ち会った喜びに浸った。
境内には1月の必勝祈願で、選手らがメッセージを記した絵馬が飾られている。名古屋市の公務員、鈴木沙由未さん(37)は「鬼木達監督が書いた『魅了して勝つ』の言葉通り、さらに魅了してタイトルを積み上げてもらいたい」と話していた。












