茨城県常陸太田市大中町の市高齢者生産活動センター「さとみ」で、正月飾りやしめ縄作りが追い込みに入った。昨年に比べ、全国からの注文が1割ほど増えたといい、例年より作業を前倒ししている。

材料のわらは自家製。鮮やかな緑色を保つため、穂が付く前の夏場に刈り取り、すぐに乾燥させて制作に備えている。8日も朝早くから、同センターのスタッフが一つ一つ丁寧に手際よく仕上げていた。

正月飾り担当の吉沢順子さん(73)は「縁起物なので扇子や鶴の翼の広がり、飾りのナンテンなどがよく見えるように気を付けている。皆さんが良い1年を過ごせるよう、願いを込めている」と話した。