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「入場無料の日」好評 茨城県陶芸美術館 賛同企業が負担 初回来場4倍増

企画展の作品に見入る来場者=笠間市笠間
企画展の作品に見入る来場者=笠間市笠間


茨城県陶芸美術館(同県笠間市笠間)は今年から、美術鑑賞を楽しみ同館に親しんでもらおうと入場無料の日を設けている。賛同企業が入場料を負担する取り組みで、来場者は通常有料の企画展、テーマ展、コレクション展を含む館内全ての展示を、その日だけ無料で鑑賞できる。9月に実施した初回の来場者数は通常の約4倍に達し、幅広い年齢層が「入場無料の日」を好意的に受け入れていることも分かった。同館は来年度以降も賛同企業を募り、入場無料の日を続けていく方針だ。

同館は、社会全体から幅広い支援を受けつつ多彩で充実した活動を展開する「運営サポーター制度」を設けている。賛同企業は支援金を負担。「入場無料の日」を設定する際はさらに入場料相当額を負担する。無料の日は協賛企業名を入れたタイトルを掲示。企業は同日、同館内外のスペースをPRや社会貢献活動などで利用できる。

初回は9月28日に実施。日曜日は通常約150人ほどの来場数だが、582人と約4倍に跳ね上がった。

11月2日は「関彰商事プレゼンツ1日無料day」とした。晴れの日曜日で、同館そばの笠間工芸の丘では陶器市「陶と暮らし。」、東側の笠間芸術の森公園では陶器市「笠間焼 秋市」が開かれていた。人々の往来も普段に比べて多く、同館の来場者は同日、2978人まで伸びた。

同社はエントランスロビーに歴史や事業などをまとめた持ち帰り自由の冊子「るるぶ特別編集 セキショウグループ」を設置し、企業活動を紹介する年表なども展示した。展示室は人の出入りが多く、ゆっくりと歩きながら多彩な作品を楽しむ姿が見られた。

初回時に行った来場者アンケートでは「入場無料の日」を、来場者の約99%が「とても良い」「良い」と回答。「文化的な経験になった」「企業の取り組みに感激」「美術館に接する機会になった」など、好意的なコメントが寄せられた。

同館企画管理課職員の関勤さんは「多くの人が作品に見入り、普段と違いにぎやかな館内に職員も喜んでいる。やって良かったと思っている」と手応えを話した。



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