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つくば駅に加速器部品 特別展示第1弾 市内研究機関を紹介 茨城

TXつくば駅構内に展示された加速器の部品=つくば市吾妻
TXつくば駅構内に展示された加速器の部品=つくば市吾妻


つくばエクスプレス(TX)の運行会社、首都圏新都市鉄道(渡辺良社長)は、茨城県つくば市吾妻のTXつくば駅構内で、市内の研究機関を紹介する特別展示を始めた。第1弾として、同市大穂の高エネルギー加速器研究機構(KEK)が1980~90年代の素粒子研究で使用した加速器の部品を来年1月中旬まで展示し、駅利用者に「科学の街つくば」をアピールする。

展示品は高純度ニオブの板材を成形して作った「超伝導加速空洞」。長さ2メートル、直径52センチの筒型の形をしており、電子と陽電子を衝突させる当時最先端の「トリスタン加速器」の要の部品として用いられた。自動改札機から入場してすぐの通路右側に、解説パネルとともに展示されている。

12日に報道向けの発表会があり、KEKの浅井祥仁機構長は「加速器を用いて宇宙誕生、生命誕生の謎を研究しており、ノーベル賞を受賞した小林誠先生もいる。TXに乗って見学に来てもらいたい」と呼びかけた。

特別展示は、つくば駅をモデル駅として、駅機能の在り方を有識者と一緒に検討してきた同社の勉強会から生まれた企画。研究学園都市としてのイメージ創出が狙いで、県科学技術振興財団が市内の研究機関に展示を打診して実現した。

KEKの後は、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、3月中旬までそれぞれ1カ月単位で展示を行う予定。同社の渡辺社長は「今後もつくば駅を中心とする発信機能を強化していきたい」と話した。



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