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荻原選手 五輪へ「全力」 スノボ男子 代表確実 地元・牛久で抱負 攻めの姿勢強調 茨城

牛久市役所を訪問し、五輪への抱負を語る荻原大翔選手=牛久市中央
牛久市役所を訪問し、五輪への抱負を語る荻原大翔選手=牛久市中央


米国で13日に開催されたスノーボードのワールドカップ(W杯)ビッグエア最終第3戦を制した荻原大翔選手(20)=茨城県牛久市出身=が16日、同市役所に沼田和利市長を表敬訪問し、結果を報告した。この優勝で、来年2月のミラノ・コルティナ冬季五輪の日本代表入りを確実にした荻原選手は「自分の全力を出して『これがスノーボード』というのを世界に見せたい」と力を込めた。

今回の第3戦決勝は、表彰台圏外で迎えた3回目に全体トップの94.75点を出し、逆転で頂点に立った。「自分の滑りを最大限発揮できて本当に良かった」と、横5回転半技を鮮やかに決めた。

両親の影響で3歳からスノーボードを始めた。「生活の一部だった。楽しかったから続けている」と原点を語る。市内の小学校、中学校に通いつつ、休日は福島県内のスキー場へ滑りに向かった。「学校で友達と遊ぶのと同じくらい、週末にスノーボードに行くのが普通なことだった」と笑顔を見せる。

中学生でプロ資格を獲得。コーチは付けず、父の崇之さんと二人三脚で歩んできた。「親が一番、自分のことを知っている。小さい頃から見てくれているので信頼できる」と全幅の信頼を置く。

2021年に全日本選手権で初優勝を果たし、22年4月には6回転技を世界で初めて成功させた。滑り方のスタイルについて「確実に成功する技より、攻めた技を出す。成功率は低いけれど、技を決めた時は勝てる戦い方」と話す。

攻めの姿勢で戦い続け、冬季五輪の切符を手にするところまで来た。12月中は福島県内のスキー場で調整を続ける予定。「技の安定感も大事だが、ハイレベルな技を一人だけ出せるよう、いろいろな技にトライしながら準備したい」と大舞台を見据える。

この日の表敬訪問では市職員らが拍手で出迎え、沼田市長は「体調に気を付けて、けががないように楽しんで頑張ってください」と激励。荻原選手は「(茨城県は)スノーボードに親しみのない人も多いと思う。自分の滑りを見て『楽しそう』『週末スノーボード行こう』となってくれたらうれしい」と述べた。



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