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大賞に光学向けナノ材料 透明性と屈折率高評価 いばらきイノベーションアワード

大井川和彦知事(中央左)から賞状を受け取った受賞企業の代表者ら=県庁
大井川和彦知事(中央左)から賞状を受け取った受賞企業の代表者ら=県庁


先端技術を活用した新製品やサービスを表彰する「第6回いばらきイノベーションアワード」(茨城県主催)の大賞に、Nano Chemix(同県つくば市)の光学用途向けナノ粒子材料「OPTITE(オプタイト)」が選ばれた。受賞式が17日、県庁で開かれ、受賞企業の代表者らが出席。同社の榑林哲也代表は「茨城や日本を代表する会社として活躍できるよう、精進したい」と喜びを表した。

応募総数22件の中から大賞1件、優秀賞3件が選ばれた。オプタイトは酸化チタンがベースのナノ粒子材料で、独自の合成技術によって高い透明性と屈折率を兼ね備えた光学樹脂を作ることができる。スマートフォンのレンズやディスプレーに加え、光信号と電気信号の回路を融合させた次世代技術「光電融合」への応用も期待される。

優秀賞にはAGRIST(宮崎県)の「自動収穫ロボット」、野生動物医科学ラボラトリー(茨城県つくば市)の「鳥インフルエンザウイルスの迅速病原性判定」、NeuralX(同)の「養殖AIアナリティクス」がそれぞれ選ばれた。大井川和彦知事は「新しい技術で、世の中を変えてもらえるのが楽しみ」と今後の発展に期待を寄せた。



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