守谷の認可保育所 市から補助金不正受給 開園から4年で総額3700万円超 茨城
茨城県守谷市は19日、同市野木崎の認可保育所「そらまい守谷保育園」(井上晋吾園長)が勤務実態のない人を勤務しているよう偽って申請し、市から運営費などを不正に受給していたと発表した。総額は3700万円以上になる見込み。
市によると、開園した2021年度から24年度までの4年間、10人の勤務実態があるように書類を偽造し、運営費など9種類の補助金を市に請求して受給していた。今年8月、市が補助金の関係書類を突き合せて照合し、発覚した。調査が終了して総額が確定し次第、返還を請求する。
市のこれまでの調査に対し、運営会社の代表でもある井上園長は、不正受給を主導したことを認めた。勤務実態のない10人については、園長の知人や同会社が運営する別施設の職員を記入していた。井上園長は「借入金が多くて資金不足だった。保育士も確保できなかった」と動機を述べ、辞任の意向を示している。
市は開園当初から不正が行われていたことも踏まえ、刑事告訴を検討中。今月中にも改善勧告の行政処分を出す予定だ。











