28日から新連載小説
茨城新聞で連載中の今村翔吾さんの小説「未(いま)だ本能寺にあり」(画・木村浩之さん)は27日に完結し、28日から柚月裕子さんの「カンパニュラの祈り」(画・大野博美さん)が始まります。臓器移植を巡り移植医と刑事の正義と信念がぶつかり合い、命とは何かを問う感動作です。
■柚月裕子さんの話 「命とは」の答え追う
いつも、命とはどこにあるのか、と考えています。心にあるのか、身体にあるのか、そのどれでもないどこかだろうか、といったことです。「カンパニュラの祈り」はその問いをテーマにした作品です。主人公の刑事-秦(はた)圭介が、ある男の死をきっかけに、事件解決と、命とは、という問いに挑みます。秦とともに、作品にちりばめられている謎の答えを追い求めてください。
【略歴】1968年岩手県生まれ。2008年『臨床真理』で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。13年『検事の本懐』で大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。18年『盤上の向日葵(ひまわり)』でその年の本屋大賞2位。近著に『教誨(きょうかい)』『逃亡者は北へ向かう』がある。
■大野博美さんの話 交差する人々を表現
いつも新しい分野を切り開く柚月裕子さんが臓器移植をテーマとして展開するミステリーで、舞台は横浜といういくつもの顔を持つ都市。さまざまな人たちの人生が交差する物語の挿絵として何をどう描こうかと、今から悩みながらも楽しみにしています。
【略歴】1961年群馬県生まれ。セツ・モードセミナー、MJイラストレーションズ卒業。2017年にイラストレーターとして独立。主に雑誌や新聞の小説の挿絵、書籍の装画などを舞台に活動している。











