アダストリアみとアリーナ 改修終え貸し出し再開 26年1月から 新設スイートは3月にも 茨城
茨城県水戸市は来年1月から、同市緑町のアダストリアみとアリーナ(東町運動公園体育館)の一般貸し出しを再開する方針であることが、21日までに分かった。バスケットボール男子の最上位カテゴリ「Bプレミア」への茨城ロボッツの参入を後押しするために進めていた改修工事が、年内に完了見込みとなった。来年3月ごろから、スポーツ団体などに対し、新設したスイートルームの貸し出しを始めるという。
リーグは、来年秋に始まるBプレミアへの参入の条件として、5000人以上収容でVIP席のあるアリーナの確保を挙げていた。これを受け、茨城ロボッツは昨年2月、市に改修を求める要望書と約1万2000人分の署名を提出し、市が改修を決めた経緯がある。
改修費は全体で約4億8000万円。市はロボッツ側に半分に当たる2億4000万円の負担を求め、ロボッツは改修に関する市の企業版ふるさと納税への寄付協力を呼びかけている。12月11日時点で、約2億1000万円の寄付が集まった。
市体育施設整備課によると、スイートルームは計14室で、全て個室。アリーナ東側の2階席の座席部分を改修し、6人用6室、8人用6室、9人用2室とした。室内はいずれも、歓談スペースと試合観戦できるカウンター席に分かれている。このほか、一般席よりもゆったりとした「ラウンジシート」180席も新たに設けた。
アリーナの貸し出し予約の受け付けは、12月下旬から始める。だが、スイートルームのある2階東側の観客席は、いすや机といった備品を完備できておらず、当面利用できない。市担当者は、来年3月6日のロボッツ今季初のホーム戦でのスイートルーム使用について「備品の搬入状況次第」と説明している。
スイートルームは、プロアマ問わず利用できる。プロの団体が入場料を徴収する場合、利用料は1時間当たり7万1240円(アリーナ利用料も含む)となっている。











