ISS船長 大西さん「宇宙開発つなぐ」 つくば市長を表敬 茨城
国際宇宙ステーション(ISS)に5カ月間滞在し、8月に地球に帰還した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士、大西卓哉さん(50)が22日、茨城県つくば市の五十嵐立青市長を表敬訪問した。日本人3人目のISS船長を務めたことについて、「職務を無事に果たすことができた。これから先、日本の宇宙開発につながるバトンをつなげられたのがうれしい」と振り返った。
大西さんは3月、米スペースXの宇宙船クルードラゴンで出発し、ISSに約146日間滞在。4月19日~8月6日の間、船長を務めた。帰還直前には油井亀美也飛行士(55)がISSに到着し、大西さんから業務を引き継いだ。
大西さんは午後3時ごろ、市役所に到着。職員から拍手で出迎えられた。五十嵐市長との懇談では、船長の活動や米国の宇宙開発などについて説明した後、クルーと一緒に撮った写真のパネルを市に贈呈した。
大西さんは2016年にもISSに滞在しており、「(日本の実験棟『きぼう』について)当時は実験の最初の段階だったが、9年間で実験装置が進化し、今ではフル稼働している」と現状を語った。
今後、国際月探査「アルテミス計画」に宇宙飛行士として参加したいと語り、「自分の技術を磨いて挑戦したい」と意欲を示した。
また、大西さんはこの日、H3ロケット8号機の打ち上げが失敗したことについて記者からコメントを求められ、「国民の皆さんの期待に応えられず非常に残念。今できることは失敗の原因を究明し、次に生かすことだと思う」と述べた。











