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農業産出額 茨城県3位 24年、米や野菜けん引



2024年の都道府県別農業産出額(速報値)で、茨城県は前年比21.1%増の5494億円となり、17年から8年連続で3位となったことが23日、農林水産省のまとめで分かった。主に米や野菜の価格上昇が貢献した。一方で、生産農業所得は3位から2位に浮上した。

農業産出額の1位は北海道で1兆4817億円。2位は鹿児島県で5689億円。茨城県と鹿児島県の差は195億円となり、前年と比べて700億円ほど大きく差を縮めた。茨城県を含む上位3道県の順位は17年から8年間変わらなかった。

同省関東農政局によると、主要部門別の割合は野菜が35.6%と最も高く、次いで米が25.5%、豚が7.6%と続いた。産出額をけん引した野菜は前年比17.7%増の1958億円。米が約2倍となる同99%増の1399億円だった。一方で鶏は鳥インフルエンザの影響から回復し、卵の出荷量は増えたものの価格が安くなり、同19.6%減の413億円となった。

産出額が増加した要因について、関東農政局は「米と野菜の価格が増加した。特に米の伸び率が大きかった。野菜は夏場の高温の影響により生産量が下がった分、単価が上がった」とみている。

生産農業所得は同30.5%増の2002億円だった。農業用資材が高止まりしたが、それ以上に収入が上がったことで、順位は北海道に次いで2位となった。

関東農政局管内の農業産出額は同13.4%増の2兆6141億円だった。農業産出額は東京、栃木など10都県の中で茨城県が最も多かった。次いで千葉県が4533億円、栃木県が3448億円、長野県が3206億円だった。



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