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茨城・城里鳥インフル 養鶏業者 感染拡大に不安 県、防疫措置進める

飯富市民センター前に設置された車の消毒ポイントで動力噴霧器を用意する作業員=水戸市飯富町
飯富市民センター前に設置された車の消毒ポイントで動力噴霧器を用意する作業員=水戸市飯富町


茨城県城里町で今季県内初となる高病原性鳥インフルエンザが25日、確認され、県内では4季連続の発生となった。生産者や養鶏業者は「今年もか」「明日はわが身」など不安を募らせるとともに、感染拡大に警戒感を強めた。県は発生農場の鶏の殺処分とともに、周辺地域に車両の消毒ポイントを設置するなど防疫措置を進めている。

「防ぎようがない恐ろしい病気。ビクビクしている」。発生の報を受けた県央地区の養鶏業者は不安を口にした。農場では、侵入道路に石灰をまくなど対策を進めているという。

毎年県内で発生している状況に「何か決め手になる対策はないものか」と、悩ましげに話した。

他の業者も「(発生した養鶏場は)厳重に対策をしていたと聞いている。それでも発生したことがショック」と胸中を明かした。「どこから、どういうふうに侵入してくるか分からない。明日はわが身」と恐怖心をあらわにし、消毒を徹底するなど一層警戒を強めるとした。

県は25日、水戸、笠間、那珂の3市計4カ所に車の消毒ポイントを設置した。飯富市民センター前(水戸市飯富町)に設置された消毒ポイントでは、作業員が動力噴霧器を用意し、現地指導した県職員や現地に出入りした飼料の運送業者などを24時間体制で待ち構えていた。

担当者は「早く収束するといい。薬品を使うので、けがをしないよう気を付けて作業したい」と話した。

発生現場となった城里町は24日午後5時ごろ、町幹部による対策本部を設置。25日午前8時から殺処分の作業支援に職員6人を派遣した。3交代24時間体制を取り、作業状況を見ながら人員を調整する。町ホームページでは発生状況など伝える。

関東農政局は同日、相談窓口を設置した。生産者や消費者、流通業者などへの相談を受け付けを開始。管内で今季初めての発生となり、担当者は「業務継続や卵の安全性など、生産者や消費者の不安解消に努めたい」としている。



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