那珂市、新入学児童ケアへ 保幼小の連携強化 茨城
茨城県那珂市は、入学したての児童が小学校に適応できず問題行動を起こす「小1プロブレム」の予防に向け、市内の保育園、幼稚園と小学校教育の連携を強めるカリキュラム作りに乗り出した。2026年度の導入を目指す。
小1プロブレムは、生活の中心が遊びから学びに変わるなど、急激な環境変化に適応できないのが原因とされる。授業中着席できない▽集団行動が取れない▽先生の話を聞けず指示に従えない-などの行動を招き、行き渋りや不登校につながる恐れもある。
これを受け文科省は、5歳児から小学1年の2年間を「架け橋期」とし、保幼小の学びのつながりに配慮した教育の充実を図るため、関係者が立場を超えて協力するよう求めている。
小中一貫教育のノウハウを持つ市は、市内の教育関係者から成る「市保幼小中連携協議会」で保幼小の教育が地続きと視覚的に伝えるカリキュラム案を作成。幼稚園の「ごっこ遊び」が小学校の「数量や図工での思考」に発展する過程を捉えた写真を並べ、入学前後の教育のつながりを可視化した。また、幼児期の終わりまでに備えてほしい、自立や協同、言葉、感性、思考など「10の姿」をキーワードにして写真に添えた。
協議会員らは昨年11月末、同市菅谷の市立ひまわり幼稚園を視察し、10の姿を反映した指導案とごっこ遊びの様子を照らし、入学後につながる教育を楽しんで吸収する園児の姿を確認した。
視察後はカリキュラム案を検討し、見やすさの改善や小中一貫教育の一環である学園祭への園児の参加について提案があった。参加者の一人は「10の姿それぞれに優劣はないが、自己を表現する力は大切。不満な気持ちを言語化できず、うなって床を蹴る児童もいる」と指摘した。
市学校教育課の担当者は「保幼小の先生たちが教育のつながりを意識して歩み寄り、入学後のギャップに悩む児童を減らすきっかけにしたい」と話した。











