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《茨城県政この1年》(上) 水道事業、経営一体化へ

水道事業統合を巡り県と21市町村が参加した基本協定締結式=2025年2月26日、県市町村会館
水道事業統合を巡り県と21市町村が参加した基本協定締結式=2025年2月26日、県市町村会館


茨城県政に関するこの1年を振り返った。

【水道統合、21市町村と協定】
県企業局を統合先とする水道事業の「経営一体化」で1月、多数の市町村が経営統合に合意する見通しであることが判明。2月26日に県外を含む21市町村と基本協定を締結した。3年以内の実現を目指す。

【県立2病院が統合へ】
大井川和彦知事は2月19日、県立中央病院(笠間市)と県立こども病院(水戸市)の統合方針を発表した。将来にわたり県央・県北地域を担う医療提供体制の維持や強化につなげる。10年以内の新病院開院を目指す。

【2027年11月に「阿見市」へ】
常住人口調査で人口が5万人を超えた阿見町は3月10日、市制施行の時期を27年11月1日とし、名称を「阿見市」とすることを決定。26年に公表される国勢調査で人口5万人の要件を満たせば、町は市議会に市制施行の議案を上程する。

【県人口280万人割れ】
4月1日現在の県人口が279万5677人となり、36年ぶりに280万人を下回ったことが県の常住人口調査で明らかになった。県南地域で増える半面、8割超の市町村で減少が進み、南北での地域差がより鮮明になった。

【パンダ保護や経済で交流へ】
県は4月19日、中国・陝西省と友好関係の発展に関する覚書を結んだ。日立市かみね動物園(同市)に誘致を目指すパンダの保護や経済貿易、青少年交流などの幅広い分野で交流を進めることを確認した。

【空港機能拡充へ】
県は7月4日、茨城空港の利用拡大に向けた将来ビジョンを発表し、ターミナルビルの機能強化や40年代に旅客数170万人を目指すと明記した。同時に複数機が離着陸できる機能を優先的に整備し、空港機能の拡充を図る。

【TX東京駅延伸調査へ】
TXの東京駅延伸を巡り、運行会社の首都圏新都市鉄道(東京)は7月31日、延伸した場合の効果を研究するため、今年秋以降に調査を始めると発表。50年を見据えた長期ビジョンで、東京駅延伸への対応を明記した。

【乗り入れ制限撤廃】
茨城空港国際線への就航や増便の障壁だった乗り入れ制限で、県と防衛省、国土交通省は8月7日から、水曜日終日や平日午前などの乗り入れ制限、乗り入れ間隔を1時間空けるなどとした制限を撤廃した。



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