貴重な建物、絵はがきに 水戸の建築家・横須賀さん 気象台や配水塔など8カ所 茨城
水戸地方気象台(茨城県水戸市金町)や国の登録有形文化財「水戸市水道低区配水塔」(同市北見町)といった水戸の貴重な近現代の建築物を描いた「地域遺産絵はがき」を、同市の建築家で水戸ユネスコ協会副会長の横須賀満夫さん(87)が制作した。留学生など外国人にも分かりやすいようにと、英語での説明も付けた。横須賀さんは「水戸の貴重な建物を多くの人に知ってもらいたい」と話している。
絵はがきにしたのは、市水道低区配水塔(国指定)▽安神車▽水戸東武館の道場・正門附塀(市指定)▽旧水戸城薬医門(市指定)▽旧水海道小学校(県指定)▽水戸地方気象台▽県立水戸商業高校旧本館玄関(国登録)-の8カ所。水彩や水墨画風に描いた。
建築家の目線で、水戸の貴重な近現代の建築物を取り上げた。水戸地方気象台は、モダニズム建築の先駆者、堀口捨己が設計し、1896年に完成した。堀口が手がけた昭和初期の気象観測所で唯一、現存する建物。約300メートルの距離には、ポストモダンの建築家・磯崎新氏が手がけた水戸芸術館があり、横須賀さんは、「これほど貴重で、対照的な建物がある良さや面白さをより多くの人に知ってほしかった」と絵はがきにした。
県立水戸商業高校旧本館玄関は、県内の公共建築の設計者として活躍した駒杵勤治による設計で1904年に完成した。ベルサイユ宮殿を模したとされる優雅な造りが特徴。水戸藩9代藩主、徳川斉昭が造らせた戦車・安神車や、旧水戸城の建造物で唯一現存する薬医門にも光を当てた。
横須賀さんが絵はがきを制作したのは、留学生に水戸での思い出を残してあげたいという思いから。
横須賀さんはこれまで、ホームステイで受け入れていた留学生に水戸での日々を思い出したり、家族や友人に説明したりする時に役立ててほしいと、水戸の建物のデッサンを渡していた。10年前に絵はがきを制作。好評を受けて今年、加筆し、説明書きも修正して再制作した。
横須賀さんは、「水戸の子らに、国内外からの観光客に英語で説明できるようになってほしい」とも願う。
絵はがきは1セット8枚入りを同協会が300円で販売している。収益金は、日本ユネスコ協会連盟の災害子ども教育支援募金に寄付する。問い合わせは、同協会電子メール(jimukyoku@mtunesco.jp)。











