「万博中央駅」看板里帰り ひたち野うしく駅 市民ら400人が除幕式 つくば万博臨時駅、40年ぶり 茨城
1985年のつくば科学万博開催時に設置された常磐線の臨時駅「万博中央駅」の看板が28日、茨城県牛久市ひたち野西のJRひたち野うしく駅西口に、40年ぶりに「里帰り」した。来年の市制施行40周年を記念し、2027年3月末まで展示する。この日の序幕式には親子連れの市民ら約400人が集まり、当時のにぎわいや歴史を振り返った。
万博中央駅は、同万博の来場者輸送のため、1985年3~9月まで設置された臨時駅。当時は、同駅と万博会場をつなぐシャトルバスの発着駅としてにぎわった。同万博終了後の98年3月に、同駅跡地にひたち野うしく駅が開業した。
看板は横10メートル、縦1.7メートル。「万博中央駅」と記され、つくば科学万博のマスコットキャラクター「コスモ星丸」も描かれている。市の倉庫にシートに包まれて保管されていた。
28日の序幕式には、初代牛久市長の大野正雄氏(95)をはじめ、臨時駅開設当時を知る関係者らが出席。沼田和利市長は「ひたち野地区は万博中央駅が設置されてから発展した。新しく住んだ人たちや子どもたちに地域の歴史を知ってほしい」とあいさつした。カウントダウンとともに看板を覆っていた幕が外されると、集まった市民らから歓声が上がった。
式典の後、トークショーが開催され、関係者が当時の思い出を振り返った。大野氏は「土浦に駅をつくるか牛久につくるか競争だった。懐かしい」と述べた。










