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一時不停止事故絶えず 25年、交差点付近の死者急増16人 茨城県警「ルールと命守って」 

交差点で乗用車と軽トラックが衝突した事故現場。軽トラック側に一時停止線があった=11月1日、笠間市福島(画像の一部を加工しています)
交差点で乗用車と軽トラックが衝突した事故現場。軽トラック側に一時停止線があった=11月1日、笠間市福島(画像の一部を加工しています)


茨城県内で一時停止の規制がある交差点付近での痛ましい事故が後を絶たない。こうした現場での交通事故の死者数は近年横ばいだったが、今年は前年比12人増の16人(速報値、26日現在)と急激に増え、交通事故死者の2割を占めた。一時不停止が事故原因の可能性があり、県警は「赤信号と同じように止まってほしい。ルールを守ることで、自分の命も守って」と注意喚起している。

11月1日、笠間市福島の国道交差点で乗用車と軽トラックが衝突。軽トラックを運転していた男性=当時(68)=は骨盤を折るなど意識不明の重体、助手席にいた妻=当時(67)=は心臓振とうで死亡した。信号のない十字路交差点で、軽トラック側に一時停止線があった。

痛ましい事故は県内で相次いでいる。10月には土浦市の市道交差点で乗用車同士が衝突。弾みで、交差点付近に一時停止していたオートバイの男性=当時(62)=が巻き込まれ死亡した。現場は信号のない十字路交差点で、乗用車双方に一時停止標識があった。

県警交通指導課によると、一時停止の規制がある交差点付近の交通事故の死者数は今年16人。全体の交通事故死者81人のうち2割を占めた(いずれも速報値、26日現在)。2020年2人、21年6人、22年8人、23年3人、24年4人と近年はほぼ横ばいだったが、急増した。

特に、一時停止の規制がある道路側の運転手が死亡する例が多く、規制を守らなかった可能性もあるとみて調べている。事故の当事者に年齢は関係なく、朝の通勤時間帯や夕方の薄暮時に郊外で発生する傾向があるという。

道交法は、一時停止の道路標識や停止線の直前で一時停止することを定めている。さらに、交差している道路を通行する車の進行を妨害してはならないとしている。

同課は「停止線ではタイヤを止めるだけでなく、左右を見るなど安全を確認しながら運転することが大切」と強調。交通ルールをしっかり守ることで「自分の命を守ってほしい」と訴えている。



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