茨城県内墓碑銘2025 元日本医師会長 青少年育成に尽力 元副知事
茨城県勢発展に尽力し、各分野に多大な功績を残した人たちが今年も他界した。その業績を紹介する。(敬称略)
遠藤利(えんどう・とし)3月1日、96歳。旧水海道町(現常総市)出身。元水海道市長、元常総市長。旧水海道市議を経て、1995年から2005年まで同市長を3期10年務めた。旧水海道市が旧石下町を編入合併し常総市になったことに伴い、06年1月に初代常総市長に就任した。
荒川誠司(あらかわ・せいじ)4月21日、72歳。いばらき被害者支援センター理事長、元県弁護士会長。同センターの前身、水戸被害者援助センターの立ち上げに関わり、犯罪被害者らの相談に対応。2019年から理事長。09年4月から1年間、県弁護士会長。
原中勝征(はらなか・かつゆき)7月11日、85歳。福島県浪江町生まれ。元日本医師会長、元県医師会長。真壁郡市医師会の理事・副会長などを経て2004年、県医師会長に就任。10~12年にかけて日本医師会の会長を務め、診療報酬の引き上げを実現。
橋幸夫(はし・ゆきお、本名・幸男=ゆきお)9月4日、82歳。東京都出身。歌手。日立市出身の吉田正さん=故人=作曲の「潮来笠(いたこがさ)」でデビュー。アイドル的な人気を博した「御三家」の一人。2012年、吉田正音楽記念館名誉会長に就任した。
上田薫(うえだ・かおる)9月26日、96歳。東京都出身。画家。元茨城大教授。「スーパーリアリズム」と呼ばれる写実的な手法で描いた生卵の絵で知られる。作品は各地の美術館に収蔵されている。
狩野安(かのう・やす)9月28日、90歳。水戸市出身。元参院議員。1992年、参院補選に自民党から立候補し初当選。95年、2001年と連続3回当選。厚生労働副大臣などを歴任。県遺族連合会理事長や日本更生保護女性連盟会長を務め、戦没者遺族への支援や青少年育成などに尽力。
海老沢勝二(えびさわ・かつじ)10月19日、91歳。潮来市出身。元NHK会長。NHKで政治部長や報道局長、理事を歴任。1997年に会長就任。2008年から18年まで、県人会連合会長を務めた。元横綱審議委員会委員長。
後藤道雄(ごとう・みちお)10月27日、92歳。埼玉県出身。元県立歴史館学芸部長。茨城県仏教美術研究の第一人者。茨城の仏像彫刻などの展覧会を企画。
仁平圀雄(にひら・くにお)11月14日、92歳。水戸市出身。元警視総監。島根県警本部長や警察庁刑事局長、警察大学校長などを歴任した。
中島ゆたか(なかじま・ゆたか、本名・上野ゆたか=うえの・ゆたか)11月27日、73歳。水戸市出身。俳優。映画「トラック野郎」シリーズの第1作や、「激突!殺人拳」でヒロインを務めた。テレビの時代劇や2時間ドラマに多数出演。
井畑滋(いばた・しげる)12月1日、73歳。和歌山県出身。サッカー・J1鹿島アントラーズFC元社長。住友金属蹴球団で選手としてプレーし、引退後は社業に専念。2010年に同蹴球団から初の社長就任。
茂木貞夫(もぎ・さだお)12月3日、92歳。広島市出身。県原爆被爆者協議会長代理。1945年8月6日、広島で被爆。治療後、家族と潮来市に移住。晩年、自身の被爆体験を県内の小中学生らに語り、平和の尊さを訴え続けた。
山中博(やまなか・ひろし)12月14日、85歳。下妻市出身。元下妻市長。県議を5期17年務め、1995年の市長選で初当選。99年の市長選で再選。在職中は、温泉・宿泊施設「ビアスパークしもつま」の開業などを手がけた。
人見実徳(ひとみ・さねのり)12月23日、94歳。水戸市出身。元副知事。県商工労働部長などを経て、1994~98年まで副知事。退職後、県信用保証協会長や県開発公社理事長、県立歴史館長、茨城文化団体連合会長などを務めた。











