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特殊詐欺手口 漫画で紹介 茨城県警OB・寺門さん だまされない参考に

特殊詐欺の啓発漫画を描いた寺門均さん=水戸市笠原町の県警本部
特殊詐欺の啓発漫画を描いた寺門均さん=水戸市笠原町の県警本部


警察官をかたる特殊詐欺が茨城県内で多発する中、県民の被害防止に向け、県警OBの寺門均さん(64)が啓発漫画を作成した。被害の実情を分かりやすく伝え、注意喚起しようと、在職時から漫画を得意とする寺門さんに県警が依頼した。作品は実際の被害を参考にしたリアルな内容で、昭和漂うレトロな画風が特徴。寺門さんは「だまされないための参考にしてほしい」と呼びかける。

漫画のタイトルは「騙(だま)しの電話は突然に」。主人公が警察官をかたる男からの電話をきっかけに、うその話で脅されたりLINE(ライン)で逮捕状のようなものを示され不安をあおられたりし、お金をだまし取られる一部始終を描いた。

若者にも自分事として考えてもらおうと、主人公は若い女性に設定。スマートフォンでも読みやすいよう、1ページ3~4こまに絞られている。昭和チックな画風が特徴で、全て手書きされた。

題材の警察官をかたる特殊詐欺は、近年主流の手口だ。県警ニセ電話詐欺対策室によると、県内の2025年の特殊詐欺による被害額は、昨年11月末時点で前年同期比6.9億円増の計約14.5億円に上り、過去最悪ペースで推移。うち9割が警察官をかたる詐欺被害で、従来の高齢者をターゲットにした「オレオレ詐欺」と違い、若者にも広がる。

県警は幅広い世代に手口を知ってもらい、身を守れる漫画を描いてほしいと、在職時から漫画が得意と知られていた寺門さんに依頼した。

寺門さんは県警大子署長や県警通信指令課長を歴任し、詐欺事件の捜査にも数多く関わってきた。一方、幼い頃から漫画好きで、漫画の登竜門とも呼ばれる「ちばてつや賞」で入賞したこともある。現在、ペンネーム「ベンジャミン寺門」として漫画を描いており、古巣からの依頼に「力になりたい」と快諾。警察官としての経験も生かしつつ、約2カ月かけ完成させた。

漫画は県警ホームページのほか、県警の交流サイト(SNS)、動画投稿サイト「ユーチューブ」で音声付きで公開されている。

ニセ電話対策室の担当者は「漫画にすることで、幅広い年代に手軽に読んでもらいたい」と期待。寺門さんは「内容は軽くないが、漫画をきっかけに詐欺の手口や被害を知り、だまされないための参考にしてほしい」と訴えた。



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