全国高校サッカー選手権 鹿島学園(茨城)、初の決勝 「波に乗り日本一を」 応援団、歓喜の渦
サッカーの第104回全国高校選手権大会準決勝が10日行われ、茨城県代表の鹿島学園が終了間際の劇的ゴールで流通経大柏(千葉)を破り、初の決勝進出を決めた。会場の東京・MUFGスタジアム(国立競技場)のスタンドには部員のほか、選手の家族や全校生徒が駆け付けて大声援を送り、選手らを後押しした。
本年度はJ1鹿島とJ2水戸がリーグを制し、鹿島ユースが3冠達成、筑波大が全日本大学選手権優勝と茨城県勢がサッカー界を席巻している。
「(この)波に乗って優勝し、チームのみんなで日本一の風景を見てほしい」。今大会でチーム最多の4得点を挙げているMF清水朔玖選手(3年)の母、由香さん(53)=大阪府=はそう期待しながら応援した。
7日の全日本高校女子選手権準決勝で惜しくも敗退した女子サッカー部のメンバーも、試合展開を固唾(かたず)をのんで見守った。同部主将の宿野部夏澄さん(3年)は「男子は女子の分まで頑張ってほしい」と思いを託した。
両チーム無得点が続く中、応援団は選手を鼓舞し続けた。サッカー部員で団長を務める猪瀬史也さん(同)は「自分が出場することはかなわなかったが、チームのためにできることをやる」と気迫十分。メガホンを片手に拳を突き上げ、声を振り絞った。
最終盤の後半45分、FWワーズィー・ジェイベン勝選手(2年)が得点を決めると、スタンドから大歓声が沸き起こった。父、ジェイフェスさん(44)=東京都=は「感動して夢みたいな気持ち。ものすごくうれしい」と喜んだ。鹿島学園に進学し、東京都内の実家を離れることに当初は反対したという母の絵実さん(44)も「行かせて本当に良かった」と満面の笑みを浮かべた。
試合終了の笛が鳴った瞬間、スタンドは歓喜の渦に包まれた。その中には、17年前の準決勝で応援団長を務めた石出起也さん(35)=同=もいた。石出さんは「自分たちの成績を超えてほしいと思っていた。勝利の瞬間、涙があふれた」と興奮気味。優勝を信じ、12日の決勝も「当時と同じ声量で応援したい」と力強く話した。











