《連載:2026茨城・飛躍の人》(3) フルート奏者 井上佳弥乃さん(20) 華やかな音色届けたい
演奏者の指が動くたび、光輝くフルート。息を吹き込むと澄んだ音が柔らかく鳴り響く。フルート奏者の井上佳弥乃さん(20)は「オーケストラや吹奏楽の花形。憧れの楽器だった」と振り返る。
音楽が好きな母親の影響でクラシックを聴いて育ち、11歳の頃、地元の茨城県下妻市でフルートを習い始めた。最初は音を出すのにもひと苦労。「かなりの肺活量が必要で最初はつらかった」。毎日練習を積み重ね、1年以上かけてようやく1曲吹けるようになった。
中学や高校では吹奏楽部に所属し、演奏を続けた。中学の時に聴いた顧問の先生の音色は、今でも忘れられない。「フルートのきらきらした華やかさが全面に表れていた。私もあんな音色を届けたい」。理想が見つかり、練習が楽しくなった。
高校卒業後は、音楽と教育学の両方を学べる東京学芸大に進学。「先生の仕事もすてきだけれど、自分の演奏するフルートも諦めたくない」と、将来の道を模索している。
現在は毎日の練習を継続しながら、イタリアや台湾の音楽イベントに参加したり、教育実習で中学生に音楽の授業を教えたりと、さまざまな経験を積んでいる。「音楽の楽しさを伝えられる存在になりたい」と目標を描く。
昨年の日本クラシック音楽コンクールでは大学の部で2位に。1位の該当者がいなかったため「人生初めての最高位。とてもうれしかった」と成長を実感した。
今年8月には、茨城県つくば市で同級生と合同のコンサートを企画している。「音楽を学ぶ学生ならではのコンサートにしたい」
■いのうえかやの
茨城県下妻市出身。県立下妻一高卒。東京学芸大教育学部B類音楽コース3年在学中。20歳。











