《連載:2026茨城・飛躍の人》(7) ベースボール5 雨堤花帆さん(17) 新競技、次も「代表に」
「バヒュン」-。空気を切り裂く音とともに、ボールを打ち出す。茨城県立日立一高2年の雨堤花帆さん(17)は競技歴約3カ月で「ベースボール5(ファイブ)」の第2回ユースアジアカップの日本代表に選ばれ、優勝した。
ベースボール5は2018年にWBSC(世界野球ソフトボール連盟)が考案した1チーム5人制、5イニングの新競技。守備・攻撃ともに素手で行い、ゴム製のボール一つで楽しめる。今年のダカールユース五輪公式種目に追加された。
幼少期からスポーツが好きだった。父・寿弥さん(52)の影響を受け、小学2年から野球を始めた。2024年11月、いつものように小学校で練習をしていると、地元ベースボール5チームの監督から声をかけられた。「チームに女子が足りないから、やってみないか」
軽い気持ちで始めたが、のめり込んだ。少人数編成だからこそのチームメイトとの関係の深さや試合展開のテンポの良さに引かれた。「才能があるわけじゃないから、何度も繰り返し打った。やるからには強くなりたい」。苦手な打撃は手が痛くなるまで練習した。
25年2月、代表選手に選ばれた。「うれしい気持ちと同時に責任を感じた」と振り返る。高校で所属する陸上部の練習後に毎日、自宅で壁打ちに明け暮れた。努力が実を結び、アジア大会で優勝できた。
持ち味は野球で培ってきた守備力。腰を落として目線を安定させることで、ボールの軌道を見逃さない。
次の目標は「社会人の日本代表に選ばれること」。今月中旬には全国大会が控えている。先を見据え、日々練習に励む。
■あまつつみかほ
2008年茨城県日立市生まれ。県立日立一高2年。陸上部に所属し、やり投げで関東大会優勝の経験もある。17歳。











