大型ビジョン、つくば移設 大阪万博、JAXA展示 月面探査、未来描く映像 茨城
大阪・関西万博のパビリオン「フューチャーライフヴィレッジ」で宇宙航空研究開発機構(JAXA)が展示した大型発光ダイオード(LED)ビジョンが、JAXA筑波宇宙センター(茨城県つくば市千現)の展示館に移設され、来館者の注目を集めている。万博同様、JAXAの月面開発の取り組みを映像展示で紹介、月面に立っているかのような没入感が味わえる。JAXAの担当者は「万博の感動をつくばでも味わって」と話す。
万博終了後に搬入し、施設内の展示館「スペースドーム」(見学無料)で昨年11月1日から公開している。大きさは縦3メートル、横10メートルで、LEDを高密度に配列させて高精細なスクリーンを実現。スクリーンは観客を包み込むように湾曲し、迫力ある映像と音響で宇宙の情景を再現している。
映像は四つのストーリーで構成され、高精細コンピューターグラフィックス(CG)を駆使して制作された。作品時間は1本当たり3分半~5分。宇宙をテーマにした映像作品で知られる上坂浩光さんが監督を務めている。
ストーリー1はJAXAの宇宙探査の歴史を振り返り、月面探査が進んだ未来を描くコンセプト映像。ストーリー2は日本初となる月面着陸を成功させた小型実証機「SLIM(スリム)」を紹介。ストーリー3と4では現在開発中で、米主導の国際月探査「アルテミス計画」で役立つことが期待される水資源探査機「LUPEX(ルペックス)」と、月面探査車「有人与圧ローバー」をそれぞれ分かりやすく解説する。
映像展示を見た来館者からは「迫力がある」「画像がとても鮮明」と高い評価が相次ぐ。
つくば市の会社員男性(28)は「大阪・関西万博には2度行ったが、JAXAの展示は見ていなかったので、つくばで見ることができてうれしい。宇宙開発が進んでいることがよく分かる内容で、視界の端から端まで映る映像には圧倒された」と話す。
アルテミス計画では日本人宇宙飛行士を月面着陸させることになっており、関心は高まるばかり。
万博でJAXA展示の総合プロデューサーを務めた広報部参事の吉戸智明さんは「世界最高クラスの画質で、月へ向けたJAXAの取り組みを知っていただければ」と語った。











