茨城・牛久強盗致死25年 被害者の母「諦めない」 名古屋に続く解決願う
26年前に発生した名古屋主婦殺害事件で昨年10月、容疑者の女が逮捕された。一方、事件から約半年後の2000年5月に茨城県牛久市のスーパー駐車場で発生した強盗致死事件は依然として未解決のままだ。死亡した同市、土木作業員、藤井大樹さん=当時(17)=の母、康子さん(67)は「名古屋では容疑者が見つかって本当に良かった。うちも長いが、諦めるわけにはいかない」と解決を強く願う。
「大樹、26年かけて犯人が捕まったんだって。少しでも、遺族が楽になればいいね」
1999年11月、愛知県名古屋市西区のアパートで住人女性=当時(32)=が殺害された事件で、愛知県警は昨年10月、殺人の疑いで、女を逮捕した。テレビで逮捕を知ったという康子さんは、仏壇に供えられた大樹さんの遺影に向かってすぐに報告した。
それから間もなく、「うちはまだだね」と捜査の難航に悔しさが込み上げたという。「皆は忘れても、私たちからしたら一生。訴えても、訴えても、訴えても捕まらない」
茨城県警によると、大樹さんは牛久市中央3丁目のスーパー駐車場で2000年5月、4人組の若い男から殴る蹴るなどの暴行を受け、現金数千円を奪われた。事件から9日後、脳挫傷と急性硬膜下血腫で死亡した。
事件後、現場付近の防犯カメラに写る男4人の動画を重要参考人として公開し、情報を求めている。情報提供の件数は本年度当初の時点で193件で、犯人の逮捕につながる情報は現時点でない。
未解決のまま長い歳月を過ごしてきた康子さん。犯人の似顔絵や重要参考人の男に似た顔の人を見た際、「(その人の)車のナンバーを見て覚えようとする癖が付いてしまった」。
事件から10年が経過した頃には情報提供が減少し、「無我夢中で報道機関に電話をかけ周知をお願いした」。さらに、街頭での毎年の呼びかけも始めた。
近年は膝の不調を抱え、つえを突きながら続ける。体力が年々低下し「私がいなくなっちゃったら、どうなるのか」と不安がにじむ。それでも、執念が実を結ぶ日が来ると信じている。
「ささいなことでも情報提供をお願いしたい」。母の言葉に、力がこもる。
情報提供は県警竜ケ崎署(電)0297(62)0110、県警捜査1課(電)029(301)0110。










