《連載:2026茨城・飛躍の人》(11) 医師 中村研太さん(29) 感謝の声、やりがいに
「対面する患者にとって最善な医療を提供できるドクターになりたい」
医師になって5年目、茨城西南医療センター病院(茨城県境町)の呼吸器内科に勤務する中村研太さん(29)。「ありがとうと言ってもらえる瞬間がやりがい」と、患者一人一人に寄り添った医療を心がけている。
医師を志したのは高校2年の時。「何か社会に貢献できる仕事を」と考えていた。「医療過疎地域」と呼ばれる地域があることを知って興味が湧いた。
筑波大に進学し、県の「地域医療修学資金貸与制度」(地域枠)を活用した。医師免許を取得後に知事が指定する医療機関で9年間勤務(臨床研修期間を含む)すれば、修学資金の返還が免除される制度だ。医師が不足する地域で一定期間、勤務することが条件の一つに含まれる。制度は自らの思いと重なった。
呼吸器内科はぜんそくや肺炎、結核など範囲が広く、患者も多い。一方で医師は少ない。「地域医療を考えた場合、その役割を担うことで社会貢献できると考えた」
非典型的な結核や一部肺がんの治療に関する研究に論文など、今年は患者の治療と並行して学術的な活動も進めていくつもりだ。
仕事で患者と相対することが多い。治療法を考えるとともに病状を説明する仕方に気を配る。
現実的に完治が難しい病気も多いが、その患者にとって最良な治療を、患者と話し合いながら選択していく。「難しい病気ですが一緒に考えていきましょう」と声をかけるなど、患者の考え方や価値観を大事にしている。
■なかむらけんた 1996年生まれ、茨城県つくば市出身。県立土浦一高-筑波大。趣味は妻と国内外への旅行。29歳。











