氷点下の早朝 コウゾ皮むき 茨城・大子
茨城県大子町で高級和紙の原料となるコウゾの皮むき作業が最盛期を迎えている。同町大沢の生産農家、斎藤邦彦さん(79)方では氷点下5度となった21日早朝から、生産農家の13人が大釜で蒸したコウゾの皮を素早くむいた。
同町産のコウゾの皮は「大子那須楮(こうぞ)」と呼ばれ、きめ細かく丈夫な和紙になるとして評価が高い。ユネスコ無形文化遺産「本美濃紙」など、高級和紙の原料になっている。
畑で4~5メートルに育ったコウゾは長さ80センチに切りそろえて束ねられ、この日は1時間半かけて蒸し、柔らかくなった皮を熱いうちに手際よくむいた。作業は昨年12月から1日数回行われ、約6日置きに2月まで続く。
皮は天日干ししながら、表皮の削り取り作業が行われ、岐阜県や福井県などの和紙職人の元に出荷される。
斎藤さんは「出荷先の紙すき職人には、大子のコウゾでないと駄目だとお墨付きをもらっている。誇りを持って良質の品を届けている」と話した。











