霞ケ浦導水事業 石岡トンネル貫通 6月完成 国交省「供用一日も早く」 茨城
茨城県内の那珂川と霞ケ浦、利根川を地下トンネルで結ぶ霞ケ浦導水事業の石岡トンネル(延長24.7キロ)が21日、貫通した。国土交通省は内部に残る資機材の撤去や仕上げの作業を進め、6月にはトンネルが完成する見込み。同省はこの日、貫通後のトンネル内部を報道陣に公開し、一部を除く2027年度の供用に向けて「一日も早い完成を目指す」と意欲を示した。
事業は三つの河川と湖の間を結び、水を相互に送るのが目的。霞ケ浦や千波湖の水質浄化、那珂川などの渇水対策などを目指す。石岡トンネルは直径約3.5メートルで、3本のトンネルで構成する那珂導水路のうちの1本。水戸立坑(同県水戸市)-高浜立坑(同県石岡市)の地下約40メートルを水路でつなぐ。
1997年2月に着工し、那珂川流域の漁協が建設差し止めを求めた訴訟の影響などによる停止期間を経て、2023年1月に工事を再開。全6工区のうち4工区が完成し、残る第3、5工区も昨年12月、目的地にシールドマシン(大型掘削機)が到達していた。
21日は第3工区で掘削機が出発した上飯沼立坑(同県茨城町)と、到達した堅倉立坑(同県小美玉市)を公開。内部では作業員が掘削機の解体やパイプなどの資機材の撤去などを進め、先端が取り除かれた掘削機の隙間からはトンネルがつながった様子が確認できた。
同省霞ケ浦導水工事事務所の高野佳明副所長は「やっと三つの河川と湖がつながり、水の行き来ができるようになる。一日も早く水を流し、事業の効果が得られるように(工事を)進めていきたい」と話した。











